Keyboard shortcuts

Press or to navigate between chapters

Press S or / to search in the book

Press ? to show this help

Press Esc to hide this help

ST-Bridge 要素別 変換状況一覧

ST-Bridge の主要要素ごとの変換状況です。 凡例: ✅ 対応⚠️ 一部・近似❌ 非対応。 「取り込み」は他社ファイルを読めるか、「書き出し」は Squid-n が出力するか、「往復・備考」は import→export→再import での保存性と注意点を示します。

対応範囲の考え方と非対応項目の扱いは ST-Bridge 形式(.stb / .xml)を参照してください。 本表は要素の単位でまとめたものです。 属性の単位では、取り込んだファイルに存在した属性の扱いを すべて取り込み時に報告します(属性の扱いの報告)。

書き出しは ST-Bridge 2.0.2 標準スキーマ準拠の 1 形式だけで、断面の表現を選ぶモードはありません。 標準要素で表せない断面だけが、物性を直接持つ拡張要素 StbSecRaw へ落ちます。

節点・階・材料

ST-Bridge 要素取り込み書き出し往復・備考
StbNode(座標)座標は標準スキーマの大文字 X/Y/Z。書き出しの kindON_GRID 固定(所属部材から種別を決められないため)。拘束・質量は対象外
StbStory(名称・標高)取り込みでは標高(height)の昇順へ並べ替えて階を作る。階の種別(kind)は書き出しのみで、取り込みでは読まないため往復しない
StbStory/StbNodeIdList/StbNodeId(階の所属節点)標準スキーマのまま往復する
断面のグレード名(strength_mainstrength_concretestrength_steel ほか)材料の実体はこれで往復する。取り込みでは名前から標準材料一覧で E・ν・密度・Fc・Fy を復元する。区分を名前から決められない材料は物性から推定し、取り込み報告で通知する
StbMaterial(E・ν・密度・fc・fy)ST-Bridge 2.0 の StbModel は材料表を持たないため、書き出しでは出力しない。材料表を持つファイルを読んだときに物性を捨てないよう、取り込みだけ受け付ける
部材の id_material(材料参照)⚠️材料は断面が持つため、取り込みでは参照先の断面へ移す(同じ断面を指す部材が別々の材料を指す場合は最初の 1 件を採り、件数を警告へ出す)。書き出しは断面のグレード名で表す

部材

ST-Bridge 要素取り込み書き出し往復・備考
StbColumn(柱)鉛直材として往復。rotatecondition_bottom/_top を読む。端部の偏心 offset_* は対象外
StbGirder(大梁)水平材として往復。rotatecondition_start/_end を読む。端部の偏心 offset_* は対象外
StbBeam(小梁)二次部材として往復する。全体解析の対象外で、床荷重と自重は大梁への集中荷重(CMQ)として伝える。床スラブの小梁一覧には載せない。断面検定は 6.5.1 小梁の検定(二次部材経路。床領域分配の線荷重を単純梁として重ね合わせる)
StbPost(間柱)二次部材の間柱として往復。節点は id_node_bottom/_topid_node_start/_end も可)
StbBrace(ブレース)feature_brace を読み、TENSIONANDCOMPRESSION 以外は引張専用とする。両端ピンで取り込む
StbSlab(スラブ)⚠️境界節点ループ(StbNodeIdOrder のテキスト・CDATA・子要素 StbNodeId のいずれも可)+断面参照。取り込み後、大梁の閉路(床領域)へ床板(Slab)を付け直す(重心が複数床領域に入るときは面積が最小)。どの床領域にも入らず 1 辺が大梁に全長載り自由端が 1〜2 点なら取り付く床板。それ以外の未所属は囲まれのまま残し、版ありなら警告。kind_slab は読まない。書き出しは囲まれかつ版がある床板だけ(kind_slabNORMAL 固定)。仕上げ荷重・用途(積載)・分配法・取り付き・版なしは対象外
StbWall(壁)境界節点ループ+断面参照(厚さ)。id_material は断面へ移す。開口(StbOpen)は対象外。取り込み先は壁版(囲まれた WallPlate)で、解析要素は都度生成する。解析要素になるかは 4.5 壁エレメントモデル の条件で決まり、ならない壁版は荷重だけを持つ壁版として扱う。どの壁領域にも載らない壁版の一部は取り付く壁版へ自動変換する(条件は 1.9 壁の断面と自重)。書き出しは壁版から出すため、4 節点でない囲まれた壁版も往復するが、取り付く壁版は往復しない。解析要素にならない壁版も、自重は自動で分配し地震用重量・「DL」・数量拾いへ算入する(1.5 地震用重量・層データの生成)。仕上げ・増打ちの面荷重は対応する要素がないため往復せず、取り込んだ壁版では常に空になる
部材の符号(name⚠️⚠️取り込みで符号を保つのは二次部材(小梁・間柱)のみ。書き出しは C1G1BR1 のような自動命名になるため、符号は往復しない
StbFooting / StbPile / StbFoundationColumn / StbStripFooting(基礎系)取り込み時に警告
StbParapet / StbOpen(パラペット・開口)取り込み時に警告

境界節点が解決できないスラブ・壁と、頂点が 3 つに満たないスラブ・壁は、取り込まずに件数を警告へ出します。 床領域の付け直しで、どの床領域にも載らない版・所属の付かない小梁・面積照合できなかった旧床領域があるときも、件数を警告へ出します。 壁領域の付け直しで、どの壁領域にも載らず、かつ取り付く壁版へも変換できない壁版・所属の付かない間柱があるときも、件数を警告へ出します(自動変換に成功した場合は警告しません)。 断面未割当の壁版は、取り込み時に警告します(板厚と材料が決まらず自重を算定できません)。

断面 — 鋼(形鋼ライブラリ StbSecSteel

StbSecColumn_S / StbSecBeam_S / StbSecBrace_S が形鋼図形を参照します。 書き出しでは、柱の断面が StbSecColumn_S、大梁とブレースの断面が StbSecBeam_S になります。 ブレース専用の型を使わないのは、断面の内容が梁用と同じで、型を分けても情報が増えないためです。 二次部材(小梁・間柱)だけが使う断面と、どの部材からも参照されない断面は、柱用として書き出します。

形鋼要素取り込み書き出し内部形状・備考
StbSecRoll-H / StbSecBuild-HH 形鋼(SteelH)。書き出しは StbSecRoll-H
StbSecBuild-H(上下フランジ相違)非対称組立 H(SteelBuiltH)。下フランジは方言属性 B2/t2_lower。第三者は上フランジの対称 H として読む
StbSecRoll-BOX / StbSecBuild-BOX角形鋼管(SteelBox)。角部外半径 r も往復する(属性がなければ角部直角として 0)
StbSecPipe / StbSecRoll-Pipe / StbSecBuild-Pipe鋼管(SteelPipe)。書き出しは StbSecPipe
StbSecRoll-L山形鋼(SteelAngle
StbSecRoll-C溝形鋼(SteelChannel
StbSecRoll-T / StbSecBuild-TT 形鋼(SteelTee
StbSecRoll-FlatBar平鋼・鋼板(SteelFlatBar
StbSecRoll-RoundBar中実丸鋼(SteelRoundBar)。直径 D がなければ半径 R を 2 倍する
StbSecRoll-LipCリップ溝形鋼(SteelLipChannel)。幅厚比・部材ランク検定は対象外
組立断面(2L・2C・十字)・リップ Z・その他軽量形鋼形鋼参照を解決できず、断面性能ゼロの断面として警告する

鋼断面の図形参照(StbSecSteelColumn_S_SameStbSecSteelBeam_S_Straight など)は、 shapeshape_startshape_centershape_main の順に見て、最初に見つかった形鋼名を採ります。

図形参照取り込み書き出し往復・備考
一様断面(*_Same / *_Straight書き出しはこの形だけを使う
テーパ・継手(*_Taper / *_Joint ほか始端を持つ図形)⚠️始端の形鋼を採り、材長方向に一様な断面として近似する。中間・終端の形鋼は取り込まない
上記 4 つの属性をいずれも持たない図形(柱の *_NotSame など)形鋼名を取れず、断面性能ゼロの断面として警告する

断面 — RC・SRC・CFT

ST-Bridge 要素取り込み書き出し往復・備考
StbSecColumn_RC_Rect / _CircleRC 矩形・円形柱(RcRect/RcCircle)+配筋
StbSecBeam_RC_StraightRC 矩形梁+配筋。円形梁は ST-Bridge に図形がなく StbSecRaw へフォールバック
StbSecBarArrangement*(配筋)⚠️主筋(本数・径・段数)・帯筋・あばら筋・かぶりを best-effort で取り込む。詳細は下記
StbSecColumn_CFT(+充填鋼管)⚠️CFT 角形・円形(CftBox/CftPipe)。柱のみ。梁に使うと StbSecRaw
StbSecColumn_SRC / StbSecBeam_SRCSRC 矩形(SrcRect)+内蔵鉄骨(H 形鋼)+配筋+鋼種 strength_steel
StbSecRaw(物性直持ちの拡張要素)標準要素で表せない断面のフォールバック。他ソフトは解釈できないが、参照する部材の断面リンクは保たれる
RC・SRC のテーパ・ハンチ等(矩形・円形以外の図形)図形を認識できず、断面を取り込めなかったものとして警告する
StbSecFoundation_RC / StbSecPile_* / StbSecParapet_RC / StbSecOpen_RC取り込み時に警告

配筋の取り込みは、実ファイルで使われる属性名の揺れを吸収するようにしています。

  • 主筋の本数は、段別の本数(N_main_X_1stN_main_top_1st など 1〜3 段目)を合算して総本数とする
  • 段数は明示の属性があればそれを採り、なければ本数が 0 でない段を数える
  • 主筋の径は D_main などから採り、D22 のような呼び名も数値 22 として読む
  • かぶりは配筋の子要素になければ、配置コンテナ(StbSecBarArrangement*)の depth_cover_* を採る
  • 材質は主筋が strength_main、せん断補強筋が strength_bandstrength_stirrup

ST-Bridge の主筋径は D_main の 1 種類だけなので、X 方向と Y 方向で径を変えた配筋は往復しません。 書き出しでは 1 段の配筋へ丸めるため、多段配筋も段数を保てません。

断面 — スラブ・壁

ST-Bridge 要素取り込み書き出し往復・備考
StbSecSlab_RC(厚さ・符号・階・コンクリート)厚さ(depth)は図形要素(StbSecFigureSlab_RC > StbSecSlab_RC_Straight)から取る。符号 name・階 floorstrength_concrete も断面として取り込む。書き出すのは StbSlab を出した領域が参照する断面だけ(版なし・取り付きの孤立断面は出さない)
StbSecSlabDeck(デッキ合成)⚠️図形(StbSecSlabDeckStraight)からコンクリート部せいを厚さとして取る。書き出しは StbSecSlab_RC 相当
StbSecWall_RC(厚さ)⚠️取り込むのは厚さのみで、符号・階・strength_concrete は読まない。書き出しは壁版ごとに 1 件、符号は W1 のような自動命名
StbSecSlab_S(鋼スラブ)取り込み時に警告

スラブの断面は符号+階で識別するため、同じ断面を参照する床が何枚あっても断面は 1 件です。 床の自重は面荷重へ焼き込まず、断面の板厚とコンクリート材料から使うたびに算定します (床の断面と自重)。

壁の断面は厚さごとに 1 件だけ作り、符号は Wall t180 のように厚さから決めます。 壁の材料は取り込みでは StbWallid_material から解決するため、書き出した strength_concrete を読み戻す経路はなく、材料は往復しません。

荷重・その他

ST-Bridge 要素取り込み書き出し往復・備考
StbLoadCase / StbNodalLoad(荷重ケース・節点荷重)荷重ケースの名称と、節点荷重の 6 成分(fxfyfzmxmymz。欠けている成分は 0)を取り込む。荷重は StbModel(幾何)の外なので書き出さない
StbLoadCase 直下のほかの荷重要素(StbLoadMember ほか)取り込み時に警告
StbAxes > StbParallelAxes(平行芯)グループの原点・方向角、通り名・離れ・所属節点が往復(通り芯
StbAxes > 円弧芯・放射芯・作図芯⚠️通り名と所属節点のみ取り込む(幾何は保持しない)。書き出しは平行芯のみで、除いた旨を通知
拘束条件(支点)ST-Bridge の幾何スコープ外。支点を持たないモデルは取り込み時に自動設定する(下記)
質量ST-Bridge の幾何スコープ外
StbCommon書き出しのみ。プロジェクト名・アプリ名は Squid-n 固定
StbJoints接合部は扱わないため、書き出しでは空要素だけを出す

取り込み時の既定値

ファイルに属性がないときの扱いをまとめます。 解析結果に直接効く最後の 2 つは、既定を採ったことを取り込み報告の警告・通知でも知らせます。

  • 部材端の接合条件(condition_*)がない場合は剛接合(FIX)とする
  • 断面の回転角(rotate)がない場合は 0 とする
  • ブレースの feature_brace がない場合は引張専用とする
  • 断面参照(id_section)が -1 または未指定の場合は、断面を持たない部材として取り込む
  • 配筋を持たない RC・SRC 断面は、本数・径・ピッチをすべて 0 とした無筋相当の配筋で補う
  • 形鋼参照を解決できない鋼・CFT・SRC 断面は、断面性能を 0 とした断面として残す
  • 支点を 1 つも持たないモデルは、最下レベルで柱脚が付く節点をピン支点にする (支点の自動設定