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Export ST-Bridge file

Karamba3D のデータから ST-Bridge のデータを作成する方法を説明します。こちらの内容は Samples フォルダーの ExportSTB.gh のモデルを参照してください。
ST-Bridge の version 2.0.3 の形式で出力を行います。

Karamba3D モデルの変換

Karamba3D で作成したモデルから以下を作成します。

  • 節点(StbNodes)
  • 部材情報(StbMembers)
  • 断面情報(StbSections)

以下のように Karamba3D の AssembleModel コンポーネントなどから出力される Model のデータを FrameBuilder by angle コンポーネントと NodeBuilder に入力することでデータを変換します。
変換された部材が、柱・梁・ブレースのどれに変換されたかがテキストで Rhino のビューポートに表示されます。柱と梁は部材の角度で分類しているため、想定の区分でなかった場合は Angle の入力に適切な角度を入力してください。

note

Karamba3D からの出力に際して、モデル化の注意点についてはこのページの下部の変換仕様を確認してください

軸情報の作成

AxisBuilder コンポーネントで軸(StbAxes)のデータを作成します。
基本的な挙動の考えとしては、Distance で指定した軸から Range の幅(Dist ± Range)にある節点を軸に属する節点として処理します。

入力の仕様は以下です。 リストで入力し、同一のインデックスでの入力をマッチさせて変換します。

  • Node: 節点情報です。NodeBuilder の出力の Node を入れてください
  • Distance: 原点からの軸の距離を指定してください。
    • 軸の方向は全体座標系での X 軸または Y 軸に平行になります。
    • 指定した Distance が X 方向か Y 方向かについては Direction の入力で指定します
  • Range: Distance で設定した軸に対して節点を所属させる幅を指定します。
    • 節点座標を浮動小数点で持っている関係上、たとえ全ての節点が軸上のある場合でも 0 よりも大きな値を設定することを推奨します。
  • Name: 軸の名前になります。
  • Direction: 軸の方向を指定します。
    • 0 は X 方向、1 は Y 方向の軸として処理します。

階情報の作成

StoryBuilder コンポーネントで階(StbStories)のデータを作成します。
基本的な挙動は AxisBuilder コンポーネントと同様です。

  • Node: 節点情報です。NodeBuilder の出力の Node を入れてください。
  • Height: 階高の情報です。原点からの高さを入力してください。
  • Range: Height で指定した階に対して節点を所属させる幅を指定します。
  • Name: 階の名前になります。

データの出力

上記の 3 つで変換したデータを全て Export STB file コンポーネントに入力することでデータをまとめて 1 つの ST-Bridge ファイルを作成します。
Path で指定したパスに ST-Bridge ファイルを出力します。指定しない場合、デスクトップに model.stb というファイルで出力されます。
Out? の値を True にするとファイルが出力されます。


Karamba3D を使った構造最適化を行ったモデルの出力

本機能を使った Karamba3D との連携の参考に Samples のフォルダに以下のようなオフィスビルの構造最適化を行い、その結果を ST-Bridge で出力するデータ ExportOptimizedOfficeBuilding2STB.gh を入れています。
このデータで最適化した建物の ST-Bridge データは SampleBuilding.stb として Samples のフォルダに含まれています。

最適化は Karamba3D のフル版の機能を使用するため、フリー版、トライアル版では試すことはできません。


変換の仕様

以下の仕様により ST-Bridge データの作成を行います。

対象

  • ST-Bridge version 2.0.3 の形式で出力します。
  • 柱、梁、ブレースを変換し、床壁のような面材は変換しません
note

ST-Bridge v2.0.3 の計算編の出力には非対応です。

部材の判別

  • Karamba3D のモデルでは、柱梁ブレースの区別がないため以下の仕様で判定しています
    • Karamba3D でトラス要素として扱っているものはブレースとして変換
    • 全体座標系の Z 軸に対しての FrameBuilder の Angle に入力された部材の角度未満である部材は柱、それ以上の場合は梁として変換
  • 部材の判別は ST-Bridge における StbMember 内での各表現に対応します(例えば StbColumn など)
  • ST-Bridge の梁部材には、部材が基礎部材かのフラグ(isFoundation)があるが全て False で出力します

材質の判別

  • Karamba3D の 材料を作成する際に設定する Family の名前が "Steel" の場合は鉄骨部材、"Concrete" の場合は 鉄筋コンクリート部材とします
  • 材質の判別は ST-Bridge における StbSections 内での各表現に対応します(例えば StbSecColumn_RC など)
important

材料の Family 名が上記以外の場合エラーになります

部材名称

  • Karamba3D 内での名称は使用しません
  • Karamba3D が内部的に持っている部材の順番で、柱ならば C、梁ならば G、ブレースならば V と数字の組み合わせで名称を付けます。(C1, G1 など)

断面名称

  • Karamba3D の Cross Section コンポーネントの Name で設定した名称で断面を作成します
important

Name の設定ごとに ST-Bridge ファイルに出力しているため、必ず Name を設定するようにしてください
Name が重複している場合、HoaryFox のコンバーターでは同一断面として処理するため、1 つの断面しか出力されません。

断面形状

  • Karamba3D で設定した断面の形状に合わせて ST-Bridge に出力します
  • 変換にエラーがある時は、10mm の角材として出力します
  • RC 断面は Karamba3D では配筋情報を持たないため鉄筋情報はありません。
  • S 断面の場合、材質はフランジ、ウェブともに SN400 として出力します
note

非対応機能も要望があれば適宜対応しますので、Contact よりご連絡ください。