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ST-Bridge 要素別 変換状況一覧

ST-Bridge の主要要素ごとの変換状況です。 凡例: ✅ 対応 / ⚠️ 一部・近似 / ❌ 非対応。 「取り込み」は標準入力の対応範囲、「書き出し」は SEPIKA が出力するか、「往復・備考」は import→export→再import での保存性と注意点を示します。

対応範囲の考え方と非対応項目の扱いは ST-Bridge 形式(.stb / .xml)を参照してください。 本表は要素の単位でまとめたものです。 属性の単位では、取り込んだファイルに存在した属性の扱いを すべて取り込み時に報告します(属性の扱いの報告)。

書き出しは開発中で、一部の形状・属性・断面性能を正しく出力できない場合があります。 出力内容は利用先で確認してください。モデルの保存にはOVIKAを使用してください。 「ファイル」メニューの「ST-Bridge 書出(開発中)…」の直下にも、この説明を表示します。

書き出しは ST-Bridge 2.0.2 の標準要素を用いる 1 形式で、断面の表現を選ぶモードはありません。 全体のスキーマ適合は未完了です。対応範囲と制限は上記の ST-Bridge 形式を参照してください。 標準要素で表せない断面だけが、物性を直接持つ拡張要素 StbSecRaw へ落ちます。StbSecRaw は取り込み対象ではなく、この出力の再読込は保証しません。 ST-Bridge の ID は positiveInteger(1 始まり)で出力します。原階・節点は元 ID/GUID を保持し、内部の 0 始まり連番とは別に再出力します。

実装参照:書き出しは sepika_io::stbridge::export_stbridge(crates/sepika-io/src/stbridge/export.rs)が担います。表現限界による近似・切り捨ての警告は export_stbridge_with_report が返します。取り込みは節ごとに入口を示します。

節点・階・材料

ST-Bridge 要素取り込み書き出し往復・備考
StbNode(座標)✅✅座標は標準スキーマの大文字 X/Y/Z。書き出しの kind は ON_GRID 固定(所属部材から種別を決められないため)。拘束・質量は対象外
StbStory(原階属性)✅✅元 ID/GUID・name・height・kind・id_dependence・strength_concrete を保存して再出力する。解析用階は高さ順に並べるが、数値 ID の大小は階順序を表さない
StbStory/StbNodeIdList/StbNodeId(階の所属節点)✅✅元の明示所属を往復する。準備計算や節点移動では更新せず、意図的所属変更と節点削除だけが参照を変更する
共通・部材・断面の標準強度と径別鉄筋リスト✅⚠️元指定・省略と採用grade/採用元を分けて保持する。Fc優先順、指定節点、部位別鉄筋、位置別指定と出力制限は標準強度の解決を参照。grade解決とE・ν・密度の既定復元は別で、任意物性完全保存はOVIKA。配筋全体・元床幾何再結合は対象外
StbMaterial(独自材料表)❌❌標準2.0.2の材料入力ではないため読み取らない。任意物性は内部編集とOVIKAで保持する
部材・断面の id_material 系参照❌❌独自材料表への参照は読み取らない。標準強度の指定から材料を解決する

実装参照:取り込みは sepika_io::stbridge::import::assemble::{build_nodes_and_stories, build_materials}(crates/sepika-io/src/stbridge/import/assemble.rs)が担います。

部材

断面参照の系列対応

取り込み時は、部材要素と kind_structure から次の具体的な断面系列を選び、同じ系列の数値IDへ結びます。 柱と間柱、大梁と小梁はそれぞれ系列を共有します。

部材要素kind_structure要求する断面系列
StbColumn / StbPostRC / S / SRC / CFTStbSecColumn_RC / StbSecColumn_S / StbSecColumn_SRC / StbSecColumn_CFT
StbGirder / StbBeamRC / S / SRCStbSecBeam_RC / StbSecBeam_S / StbSecBeam_SRC
上記の柱・間柱・大梁・小梁UNDEFINEDStbSecUndefined(未対応)
StbBraceSStbSecBrace_S
StbSlabRC / DECK / PRECASTStbSecSlab_RC / StbSecSlabDeck / StbSecSlabPrecast(PRECASTは未対応)
StbWallRCStbSecWall_RC

系列の選択と、形状・用途の対応可否は別です。例えばCFTの系列が存在しても、二次部材への使用は下表の用途制限に従います。 ブレースのRC/SRCは対応系列を創作せず、未対応の構造種別として拒否します。 UNDEFINEDやPRECASTは、要求系列の定義がなければ参照先欠落、定義があれば未対応として診断します。未対応形状を別系列の同IDへ読み替えません。 同系列の重複IDは、その形状が未対応でも拒否します。 名前空間と数値IDの制約、参照不正時の扱いは断面系列と数値IDを参照してください。

ST-Bridge 要素取り込み書き出し往復・備考
StbColumn(柱)✅✅StbSecColumn_* を参照する。鉛直材として往復し、rotate・condition_bottom/_top を読む。端部の偏心 offset_* は対象外
StbGirder(大梁)✅✅StbSecBeam_* を参照する。水平材として往復し、rotate・condition_start/_end を読む。端部の偏心 offset_* は対象外
StbBeam(小梁)✅✅StbSecBeam_* を参照する。解析の ElementKind::Beam とは別の二次部材(小梁)である。全体解析の対象外で、床荷重と自重は大梁への集中荷重(CMQ)として伝える。取り込み後は「床」タブの小梁(二次部材)一覧に表示され、端部支持条件を設定できる(実部材化済みは除く)。幾何的に支持のない端(節点が実部材に接続せず、大梁の材軸上にも他の二次部材の内法にもない端。許容差 10 mm)は自由端(片持ち小梁)として取り込み、件数と対象を取り込み報告に出す。他の二次部材の端点と一致する端は、自分の反対側の端が主架構に載り、かつ相手の材軸が連続していないときだけ自由端にする。断面検定は 小梁の検定(二次部材経路。床板分配の線荷重を単純梁または片持ち梁として重ね合わせる)。両端のいずれかがモデル節点に一致しない小梁は、ST-Bridge が材端を節点 ID で表すため書き出せず、書き出し全体がエラーになる(下記参照)
StbPost(間柱)✅✅StbSecColumn_* を参照する二次部材。節点は標準の id_node_bottom/id_node_top。端点がモデル節点に一致しない場合の書き出し制限は小梁と同じ
StbBrace(ブレース)✅✅標準断面は StbSecBrace_* を参照する。書き出しで標準要素に表せない断面は StbSecRaw へフォールバックするが、その再読込は保証しない。feature_brace を読み、TENSIONANDCOMPRESSION 以外は引張専用とする。両端ピンで取り込む
StbSlab(スラブ)✅⚠️境界節点ループ(StbNodeIdOrder のテキスト・CDATA・子要素 StbNodeId のいずれも可)+断面参照。取り込み後、各大梁・小梁から床板割当領域を再構築し、スラブと割当領域の交差面積が正の領域ごとに床板(Slab)を 1 枚作る。仕上げ荷重・積載は元スラブの値へ交差面積比を掛けて領域へ合算し、躯体の断面・材料は元スラブから継承する(1 領域 1 版)。1 辺が大梁に全長載り自由端が 1〜2 点なら取り付く床板へ変換する。どの割当領域にも入らない面積が正なら、その面積と境界節点を含むエラーにし、取り込み全体を失敗させる。kind_slab は読まない。書き出しは囲まれかつ版がある床板だけ(kind_slab は NORMAL 固定)。仕上げ荷重・用途(積載)・分配法・取り付き・版なしは対象外
StbWall(壁)✅✅境界節点ループ+断面参照(厚さ)。材料は標準強度指定から解決する。開口(StbOpen)は対象外。取り込み先は壁版割当領域で、柱・梁・間柱から再構築した割当領域のうち境界が一致するものへ壁版を割り当てる。解析要素は都度生成する。解析要素になるかは 壁エレメントモデル の条件で決まり、ならない壁版は解析要素にはしない。どの割当領域とも境界が一致しない壁は、取り付く壁版へ自動変換できるときだけ取り込み、できない場合は境界節点を含むエラーにして取り込み全体を失敗させる(境界が間柱で分割された領域への面積按分は未実装のため、黙って落とさない)。書き出しは壁版から出すため、4 節点でない囲まれた壁版も往復するが、取り付く壁版は往復しない。解析要素にならない壁版も、自重は自動で分配し地震用重量・「DL」・数量拾いへ算入する(地震用重量・層データの生成)。仕上げ・増打ちの面荷重は対応する要素がないため往復せず、取り込んだ壁版では常に空になる
部材の符号(name)⚠️⚠️取り込みで符号を保つのは二次部材(小梁・間柱)のみ。書き出しは C1・G1・BR1 のような自動命名になるため、符号は往復しない
StbFooting / StbPile / StbFoundationColumn / StbStripFooting(基礎系)❌❌取り込み時に警告
StbParapet / StbOpen(パラペット・開口)❌❌取り込み時に警告

囲まれた壁版の自重支持辺の負担率と間柱の端部負担率は、ST-Bridge では取り込み・書き出しを行いません。 取り込んだ間柱の端部負担率は未指定になるため、鉛直な間柱では解析前チェックでエラーになり得ます。 ST-Bridge 取込後は、モデルタブの「壁版」一覧で、解析要素にならない壁版の自重支持辺の負担率と、 「間柱の自重・重力荷重の伝達先」の端部負担率を画面から指定してください (壁の断面と自重、自重の長期応力解析への接続)。値の保持には .ovika を使用します。

境界節点の参照先が存在しないスラブ・壁は、取り込み全体を拒否します。頂点が3つに満たないスラブ・壁は、取り込まず警告へ出します。指定された断面参照が存在しない場合も全体を拒否し、断面参照を省略した壁の既存の未割当処理とは区別します。 割当領域に収まらず、取り付く床板へも変換できず、未帰属の面積が残るスラブは、境界節点と面積を含むエラーにして取り込み全体を失敗させます(面積を欠落させないため)。 床領域の付け直しで、どの床領域にも載らない版・所属の付かない小梁・面積照合できなかった旧床領域があるときも、件数を警告へ出します。 壁領域の付け直しでは、主架構だけの壁領域へ所属しない囲まれた壁版と、所属の付かない間柱の件数を警告へ出します。両端支持の二次部材を含む有効な割当領域のある壁版は、所属先がなくても囲まれた壁版とその仕様を保持します。割当領域に一致しない壁を取り込み時に取付き変換する経路とは別です。取付き変換の支持候補は同一レベルの2節点 Beam に限り、Fiber・MultiSpring は含めません(変換条件)。 断面未割当の壁版は、取り込み時に警告します(板厚と材料が決まらず自重を算定できません)。 材軸中間へアンカーした二次部材(両端のいずれかが一致するモデル節点を持たない小梁・間柱)は、ST-Bridge が 材端を節点 ID で表すため書き出せません。件数と対象 ID を含むエラーにして書き出し全体を 失敗させ、黙って部材を落としません(ST-Bridge は二次部材の材軸途中の取付きを表現できない)。

実装参照:取り込みは sepika_io::stbridge::import::assemble::{build_members, build_secondaries}(crates/sepika-io/src/stbridge/import/assemble.rs)が担います。二次部材の両端は Model::anchorize_secondary_members(crates/sepika-core/src/model/secondary.rs)が支持部材アンカー(どの支持部材の材軸上のどこに載るか)へ一括で解決し、幾何的に支持のない端は自由端と推定します。支持端のアンカーを解決できない二次部材は件数を notes に出し、端点座標のまま保持します(重量・材軸長は欠落させず、解析前チェックでエラーにして解析を止めます)。

断面 — 共通

断面の階は floor 属性として書き出します。階を持たない断面は属性ごと省きます。 ST-Bridge 2.0 の floor は省略可能な xs:string なので、未設定を空文字列で書き出すと取り込み側で 「階なし」と「階が空文字列」を区別できなくなるためです。属性を省くことで、往復しても符号+階の 組が保たれます。 部材種別ごとの断面要素は、Girder(大梁)と Beam(小梁)が StbSecBeam_*、Column(柱)と Post(間柱)が StbSecColumn_*、Brace(ブレース)が StbSecBrace_* です。ここでいう Beam (小梁)は ST-Bridge の StbBeam を指し、解析要素 ElementKind::Beam(柱・大梁を含む線材の 解析定式化)とは別の分類です。

柱・梁で共有していた断面は、書き出し時に柱用(StbSecColumn_*)と梁用(StbSecBeam_*)へ 分割されます。二次部材は、同じ断面を参照する場合でも、小梁は梁用、間柱は柱用を参照します。 取り込みでは、柱用と梁用の別系列の断面は、符号・階・形状が同じでも符号を改名して別々に保持します。 異なる数値IDの定義を1件へ統合するのは、同一具体系列・同一符号/階で、断面性能・形状・材料・強度と配筋の元指定がすべて一致する場合に限ります。同系列の同数値ID重複は統合せず拒否します (断面の符号と階(取り込み)を参照)。

断面 — 鋼(形鋼ライブラリ StbSecSteel)

StbSecColumn_S / StbSecBeam_S / StbSecBrace_S が形鋼図形を参照します。 書き出しでは、Column(柱)の鋼断面が StbSecColumn_S、Girder(大梁)と Beam(小梁)の鋼断面が StbSecBeam_S、Brace(ブレース)の鋼断面が StbSecBrace_S になります。 二次部材(小梁・間柱)だけが使う断面は、それぞれ梁用・柱用として書き出します。

鋼ブレースの一様断面は、StbSecBrace_S → StbSecSteelFigureBrace_S → StbSecSteelBrace_S_Same の要素で表し、形鋼参照 shape と材料名 strength_main を保持します。 断面要素間の文字はXML空白(空白・タブ・CR・LF)だけとし、断面名の &・引用符をエスケープして、 名称中のバックスラッシュも保持します。名称中の文字と要素間の文字は区別します。 根拠は公式2.0.2 XSDの 同名要素(mixed を指定しない複合型)と W3C XML Schema Part 1 §3.4.4のelement-only契約です。 この限定モデルのSchema適合は、全STB要素の適合や構造計算の妥当性確認を意味しません。

形鋼要素取り込み書き出し内部形状・備考
StbSecRoll-H✅✅SteelH のルート半径 r を保持。書き出しには既知の正半径が必要
StbSecBuild-H✅✅対称断面も SteelBuiltH の板組輪郭として保持
StbSecBuild-H(上下フランジ相違)❌✅入力の標準属性は A/B/t1/t2。独自の B2/t2_lower は読まない。現行出力ではこれらの方言属性を持つが、再読込による非対称形状の保存は保証しない
StbSecRoll-BOX / StbSecBuild-BOX⚠️⚠️SteelBox の外角半径 r を保持。圧延は t を一様板厚に採る。組立はA/B/t1/t2と内法の有限正値を検査し、同厚・異厚とも左右t1・上下t2を保持する。欠落・不正寸法は読込全体を理由付きエラーにする(組立BOXの読み込み)。圧延の欠落半径は未知、組立は明示した直角。書き出しには既知の正半径が必要
StbSecPipe✅✅鋼管。標準の D/t を読む。独自の StbSecRoll-Pipe/StbSecBuild-Pipe は読まない
StbSecRoll-L✅✅山形鋼(SteelAngle)
StbSecRoll-C✅✅溝形鋼(SteelChannel)
StbSecRoll-T✅✅T形鋼。独自の StbSecBuild-T は読まない
StbSecFlatBar❌⚠️正式タグの取込接続は未対応。現行出力は独自の StbSecRoll-FlatBar で、再読込できない
StbSecRoundBar❌⚠️正式タグの取込接続は未対応。標準寸法は直径 R(公式説明書 §6.20.11、本文349頁)。現行出力は独自の StbSecRoll-RoundBar で、再読込できない
StbSecLipC❌⚠️正式タグの取込接続は未対応。標準の H と A は別寸法。現行出力は独自の StbSecRoll-LipC で、再読込できない
組立断面(2L・2C・十字)・リップ Z・その他軽量形鋼❌❌必要な形鋼参照を解決できなければ、取り込み全体を拒否する

H と Box の圧延断面で r 属性が欠落した場合は、モデルを取り込んで半径を未知のまま保持します。 被覆の実外周が必要になった時点で算定エラーとなるため、欠落を直角として黙って読み替えません。 Box を角形 CFT へ変換する経路でも、既知・未知の半径を引き継ぎます。

ST-Bridge 2.0.2 の圧延 H・Box は正の r が必須です。 未知または明示した 0 はこの形式で表せないため、書き出しをエラーにします。 フランジ厚・板厚を便宜半径にせず、出力の都合で製法を組立へ変更することもありません。 不正半径も出力エラーとし、同寸法で半径だけ異なる図形は参照名を分けて保持します。 未知と 0 を含む完全な保存には OViKA を使用してください。

カタログの H・Box は名称でなく CSV の r 列から半径を保持します。 カタログの A・I・J 等は表値を維持し、半径保持を理由に再計算値へ置き換えません。

鋼断面の図形参照(StbSecSteelColumn_S_Same・StbSecSteelBeam_S_Straight など)は、 標準の shape から形鋼名を読みます。独自の shape_start・shape_center・shape_main を代替には使いません。

図形参照取り込み書き出し往復・備考
一様断面(*_Same / *_Straight)✅✅書き出しはこの形だけを使う
テーパ・継手(*_Taper / *_Joint ほか始端を持つ図形)⚠️❌始端の形鋼を採り、材長方向に一様な断面として近似する。中間・終端の形鋼は取り込まない
形鋼参照 shape を解決できない図形❌❌必要な形鋼参照を解決できず、取り込み全体を拒否する

実装参照:取り込みは sepika_io::stbridge::import::steel::steel_shape_from(crates/sepika-io/src/stbridge/import/steel.rs)が形鋼を復元し、sepika_io::stbridge::import::assemble::build_sections(crates/sepika-io/src/stbridge/import/assemble.rs)が断面を組み立てます。

断面 — RC・SRC・CFT

ST-Bridge 要素取り込み書き出し往復・備考
StbSecColumn_RC(_Rect / _Circle)✅✅RC 矩形柱・円形柱(RcColumnRect/RcColumnCircle)+配筋
StbSecBeam_RC(_Straight)✅✅RC 矩形梁(RcBeamRect)+配筋。大梁・小梁専用。RC 柱型の梁利用と円形 RC 梁は非対応で、主架構線材・小梁・間柱の用途不整合は入出力時に拒否する
StbSecBarArrangement*(配筋)✅⚠️RC/SRC梁・柱の元部位・pos・標準属性・省略を保存。現解析型へ表現できない配置は計算不可。新規・編集済み配筋の標準出力は必須値と段数を検査する
StbSecColumn_CFT(+充填鋼管)✅⚠️CFT 角形・円形(CftBox/CftPipe)。FrameSectionUse::Column の主架構柱だけに使用でき、床板・壁版・StbBeam 等の二次部材には使用しない。用途不一致の既存参照や未参照断面は解析前チェックで ID・件数を示してエラーにする。書き出しで不正用途の部材が参照する場合は StbSecRaw へ
StbSecColumn_SRC / StbSecBeam_SRC✅✅SRC矩形+内蔵H形鋼+配筋。鋼材強度は標準の鋼材図形子の strength_main を読む。断面親の独自 strength_steel/strength_main_S は読まない
StbSecRaw(物性直持ちの拡張要素)❌✅入力対象外。現行出力のフォールバックは残るが、そこへの断面参照を入力時に救済しない
RC・SRC のテーパ・ハンチ等(矩形・円形以外の図形)❌❌図形を認識できず、断面を取り込めなかったものとして警告する
StbSecFoundation_RC / StbSecPile_* / StbSecParapet_RC / StbSecOpen_RC❌❌取り込み時に警告

配筋の保存と解析採用は別です。標準の配筋コンテナと各部位を、属性の省略を含めてOVIKAへ保存し、同じ標準系列へ再出力します。XML順序ではなく pos を対応させ、重複・不足する位置や必須値欠落、明示0本、ピッチ0を拒否します。

入力保存する意味現解析への対応
梁 N_main_top/bottom_1st/2nd/3rd上端・下端の主筋段主筋中心・段間位置を解決できる範囲。段間未解決は不可
D_2nd_main / N_2nd_main_*別径・材料の副主筋。2段筋とは別保存・出力可、解析不可
D_stirrup / N_stirrup / pitch_stirrupあばら筋主筋・腹筋・巾止筋へ合算しない
D_web / N_web腹筋適用条件があるときだけ適用。現解析は不可
D_bar_spacing / N_bar_spacing* / pitch_bar_spacing巾止筋適用条件があるときだけ適用。現解析は不可
柱 N_main_X/Y_1st/2nd / N_main_totalX=左右垂直列、Y=上下水平列と段別配筋。総本数は確認済み共有位相だけで検査既存実鉄筋座標で表現できない配置は不可
D_axial / N_axial軸筋。主筋総本数へ加えない保存・出力可、解析不可
Same / StartEnd / ThreeTypes / RectNotSame同一またはSTART/CENTER/END、BASE/TOPの各部位位置別の新しい解析モデルは未対応
kind_cornerNONE/DIR_X/DIR_Y/DIR_XYの位置意味と省略を保持(段数・追加本数ではない)寄せ配置は未対応。NONEへ平滑化しない
配筋コンテナの depth_cover_* / center_*外周補強筋までのあきと第一段主筋重心を別保存Apply適用時はcenter優先。単一かぶりへ表現できる範囲で採用し、面別値・未解決位置は診断する。配筋子に置かれた同名属性は採用しない

StbApplyConditionsList の対象要素がない項目は非適用です。元属性は保存しても解析用入力には混ぜません。対象要素の set_default=false は共通省略値を供給せず、true は書かれた属性だけ供給します。個別指定を優先し、部分既定値の未指定項目に値を追加しません。

円形帯筋の N_band は必須です。nativeの閉鎖帯筋は現モデルの2脚を明示し、標準入力の2脚以外は原保存して計算を拒否します。共通Apply既定の腹筋・巾止筋は実効本数と径で役割・強度を解決し、個別属性の省略は元入力に保持します。未確定の隅筋共有位相は保存できますが計算できません。未証明の一般本数式だけで有効な標準入力を拒否しません。

径名 D22 などは元の文字列を保存します。主筋・副主筋・軸筋・帯筋・あばら筋・腹筋・巾止筋それぞれの元部位・posを、標準強度の解決へ結びます。呼び名の保存はJIS公称断面積の全対応を意味しません。

原配筋付き断面を形状編集した場合は、新しい配筋をnative入力として扱い、古い原配筋を再適用しません。Undoは原配筋と強度指定をともに復元します。新規・編集後の配筋は、必須本数・径・ピッチの不足、梁4段以上・矩形柱3段以上を対象断面付きで出力不可にします。任意の0本段は標準属性を省略し、後段を前段へ詰めません。

保存できても解析できない標準入力は、準備・公開solver・該当架構検定で理由を示します。未使用断面や架構配筋を消費しない床板単独検定まで一律に禁止しません。完全保存はOVIKAを使用してください。

出典:buildingSMART Japan『ST-Bridge XMLファイル仕様書(ver.2.0)Revision 2』採用2.0.2、2022-06-15版、本文12、22–29、122–127、192–198頁。公式2.0.2 XSDの同名要素・attributeGroupに照合しています。

実装参照:StbRebarArrangement / Model::stb_rebar_diagnostics(crates/sepika-core/src/model/stb_rebar.rs)、StrengthInputs(crates/sepika-io/src/stbridge/import/strength.rs)、strength_export::section(crates/sepika-io/src/stbridge/strength_export.rs)。

断面 — スラブ・壁

ST-Bridge 要素取り込み書き出し往復・備考
StbSecSlab_RC(厚さ・符号・階・コンクリート)✅✅厚さ(depth)は図形要素(StbSecFigureSlab_RC > StbSecSlab_RC_Straight)から取る。符号 name・階 floor・strength_concrete も断面として取り込む。書き出すのは StbSlab を出した領域が参照する断面だけ(版なし・取り付きの孤立断面は出さない)
StbSecSlabDeck(デッキ合成)✅⚠️図形(StbSecSlabDeckStraight)からコンクリート部せいを厚さとして取る。書き出しは StbSecSlab_RC 相当
StbSecWall_RC(厚さ)⚠️✅厚さは StbSecFigureWall_RC 内の StbSecWall_RC_Straight の t を読む。標準の強度指定を保持・解決する。書き出しは壁版ごとに1件、符号は W1 のような自動命名
StbSecSlab_S(鋼スラブ)❌❌取り込み時に警告

スラブの入力参照は、RCとDECKを含む具体的な系列と元の数値IDで区別します。同じ断面を参照する複数の床には、その断面の厚さと強度指定を結びます。 床の自重は面荷重へ焼き込まず、断面の板厚とコンクリート材料から使うたびに算定します (床の断面と自重)。

壁の入力参照は StbSecWall_RC と元の数値IDで解決します。取り込み後の断面符号は Wall t180 のように厚さから決めますが、同厚であることだけを理由に異なる強度指定を取り違えません。 壁の材料は、部材・断面・原階・共通の標準 strength_concrete とその優先順位から解決します。独自の id_material へは接続しません。

実装参照:取り込みは sepika_io::stbridge::import::assemble::{build_slabs, push_slab_section, build_walls}(crates/sepika-io/src/stbridge/import/assemble.rs)が担います。

荷重・その他

ST-Bridge 要素取り込み書き出し往復・備考
StbLoadCase / StbNodalLoad(荷重ケース・節点荷重)✅❌荷重ケースの名称と、節点荷重の 6 成分(fx・fy・fz・mx・my・mz。欠けている成分は 0)を取り込む。荷重は StbModel(幾何)の外なので書き出さない
StbLoadCase 直下のほかの荷重要素(StbLoadMember ほか)❌❌取り込み時に警告
StbAxes > StbParallelAxes(平行芯)✅✅グループの原点・方向角、通り名・離れ・所属節点が往復(通り芯)
StbAxes > 円弧芯・放射芯・作図芯⚠️❌通り名と所属節点のみ取り込む(幾何は保持しない)。書き出しは平行芯のみで、除いた旨を通知
拘束条件(支点)❌❌ST-Bridge の幾何スコープ外。支点を持たないモデルは取り込み時に自動設定する(下記)
質量❌❌ST-Bridge の幾何スコープ外
StbCommon✅✅プロジェクト・アプリ情報、共通Fc・径別鉄筋強度・適用条件を保持する。新規モデルの書き出し情報は既定値を用いる
StbJoints❌✅接合部は扱わないため、書き出しでは空要素だけを出す

実装参照:取り込みは sepika_io::stbridge::import::assemble::{build_load_cases, build_axes}(crates/sepika-io/src/stbridge/import/assemble.rs)が担います。

取り込み時の既定値

ファイルに属性がないときの扱いをまとめます。 支点の自動設定は、採用内容を取り込み報告の通知でも知らせます。

  • 部材端の接合条件(condition_*)がない場合は剛接合(FIX)とする
  • 断面の回転角(rotate)がない場合は 0 とする
  • ブレースの feature_brace がない場合は引張専用とする
  • 柱・大梁・ブレース・小梁・間柱は断面参照(id_section)の未指定・参照先欠落で取り込み全体を拒否する。床・壁の断面参照省略は既存の未割当処理を維持する。存在する -1・小数・範囲外・非数値は不正IDとして取り込み全体を拒否する。主架構部材・ブレース・小梁・間柱の断面未割当は、必須の断面参照を出力できないため書き出し全体を拒否する。診断に示された部材へ適切な実在断面を明示的に割り当てて再出力する。未割当を -1 や属性省略で出力せず、ダミー部材・架空の断面や材料を生成しない
  • 配筋要素がないRC・SRC断面は未入力として保持する。標準の必須配筋属性の欠落を本数・径・ピッチ0で補って出力しない
  • 形鋼参照を解決できない鋼・CFT・SRC断面は、理由を示して取り込み全体を拒否する
  • 支点を 1 つも持たないモデルは、最下レベルで柱脚が付く節点をピン支点にする (支点の自動設定)

実装参照:既定値の適用は sepika_io::stbridge::import(crates/sepika-io/src/stbridge/import/{parser.rs, assemble.rs})が担い、支点の自動設定は sepika_io::stbridge::import::assemble::auto_assign_supports が行います。

標準配筋の未対応診断は部材だけでなく、配筋を使うRC/SRC接合部・PCa水平接合面・耐震壁側柱でも理由付きで検定を止めます。実際に使う断面だけを対象にし、未使用断面や鋼材だけのパネルへ広げません。SRC柱・梁の標準出力は採用XSDの子順(図形、配筋、鉄骨図形)を守り、全文XSDと原配筋の意味往復を別検証しています。

標準配筋の数値属性とApply/isSpiralのbooleanは、XML Schemaのcollapseに従いXML空白(空白・タブ・CR・LF)を意味解釈の境界で処理する。元属性字句はOVIKAとSTBへ保存し、共通既定の指定範囲と個別優先を維持する。enum/stringには数値用の正規化を適用せず、未知値を既定化しない。

実効coverとcenterを併記した場合はcenterを優先する。既知の主筋/外周補強筋径から採用あきを算出し、指定coverと異なれば断面・面・両指定値・採用値を非blocking通知する。GUI取込の注意と準備パネル、MCP model.query の rebar_notices(blocking: false)で確認できる。未知径や未指定値は推測せず、既存の未対応解析/検定gateで扱う。