1.4 荷重組合せ
荷重組合せは、建築基準法施行令 82 条(標準荷重組合せ)および令 86 条(多雪区域)に基づいて設定します。 このソフトは風圧力を算定しないため、暴風の組合せ \( G + P \pm W \) は生成しません。
算定式(組合せ)
- 長期: \( G + P \)(多雪区域: \( G + P + \delta_1 \cdot S \))
- 短期積雪: \( G + P + S \)
- 短期地震: \( G + P \pm K \)(多雪区域: \( G + P + \delta_3 \cdot S \pm K \))
- 積雪低減係数 既定 \( \delta_1 = 0.7 \)、\( \delta_3 = 0.35 \)
組合せ名の表記
組合せ名はわかりやすさのため、荷重ケースの直接的な名前で表示します。算定式の記号との対応は次のとおりです。
| 算定式の記号 | 表示名 | 内容 |
|---|---|---|
| \( G \) | DL | 固定荷重 |
| \( P \) | LL | 積載荷重(架構用 LL(架構用)) |
| \( K \) | EX/EY | 地震力(X/Y 方向) |
| \( S \) | SL | 積雪荷重(方向なし) |
例:\( G + P \) → DL + LL、\( G + P \pm K \) → DL + LL ± EX/DL + LL ± EY、
多雪区域の \( G + P + \delta_3 \cdot S \pm K \) → DL + LL + 0.35SL ± EX など。
実装:squid_n_core::load_combo(load_combo.rs)の standard_combinations と SnowFactors が算定し、
長期と短期の判別は is_short_term_combo が行います。
新規モデルに用意される既定の組合せ(default_combinations)も、積雪なし・非多雪区域を指定した同じ関数で生成します。
地震(E/旧名 K)・風(W)を含むか、または S 項係数が 1.0 以上なら短期とします。
風の記号を判定に残しているのは、風荷重を含む組合せが保存データにあった場合に、
長期と誤って判定しないためです。
新規モデルの既定組合せ
新規モデルには、標準荷重ケース(DL・LL(架構用)・LL(地震用)・EX・EY)とあわせて、 次の標準荷重組合せが既定で用意されます。
- 長期:
DL + LL(\( G + P \) に相当) - 短期地震:
DL + LL + EX、DL + LL − EX、DL + LL + EY、DL + LL − EY(\( G + P \pm K \) に相当)
積雪や多雪区域の係数付き組合せが必要な場合は、荷重タブの「標準組合せを生成」から 上記の算定式に従って追加・再生成できます。
荷重ケースの対応付け
「種別から自動生成」は、地震について標準荷重ケース名(EX・EY)で方向を判別します。 これらは準備計算が算定して生成するため、準備計算を実行しておけば地震の組合せまで 含めて生成されます。固定(DL)・積載(LL)・積雪(SL)は荷重ケースの種別から先頭の 1 件を選びます。
風荷重は自動生成の対象外です。種別「風荷重」の荷重ケースを作っても、そのケースを 含む組合せは生成されません。荷重ケースの種別に「風荷重」があるのは、手で入力した 風荷重が長期応力解析へ混入するのを防ぐためです(種別を持たない荷重ケースは長期として 扱われます)。