部材終局耐力
本章は、保有水平耐力計算、終局検定、非線形解析で用いる部材終局耐力の算定式と出典をまとめます。 対象は、曲げ Mu、曲げ終局時せん断 Qmu、終局せん断 Qsu、付着割裂 Qbu、軸終局 Nu、接合部終局、耐震壁非線形、CFT 終局です。
法令はこれらの終局耐力式を直接与えていないため、本章の各式は、日本建築学会の各指針(靭性保証型、終局強度型)および『建築物の構造関係技術基準解説書』の略算式と塑性理論式に主に依拠します(Category B)。 多くの係数には、コード上で「要・原典照合(原典照合リスト)」の申し送りが付されています。
単位系の注意: 工学単位系の式は \( 1\ \mathrm{kgf/cm^2} = 0.0980665\ \mathrm{N/mm^2} \)、\( 1\ \mathrm{kgf} = 9.80665\ \mathrm{N} \) で換算して評価します。 無開口壁のQcはFc [N/mm²]と柱心間距離×実壁厚 [mm²]から直接Nで算定し、kgf換算を重ねません。 βsは強度比が無次元です。式ごとの単位と面積はRC部材の非線形復元力特性を参照してください。