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検定比の表示

表示モード「検定比」では、部材検定・節点検定の結果に基づいて部材・節点を 着色します。検定結果は式別の内訳(曲げ・せん断・付着・軸+曲げ・軸・たわみ) を持つため、着色対象を切り替える「検定式フィルタ」と、部材内の各検定位置 を個別に確認できる「位置別マーカー」を備えます。

検定式フィルタ

ツールバーの「検定式:」で着色対象を選びます。

  • 最大(既定): その位置の全検定式のうち最大の検定比を対象にする。
  • 式別(曲げ/せん断/付着/軸+曲げ/軸/たわみ): 選んだ式の検定比の みを対象にする。当該式を持たない検定位置は「フィルタ対象外」として 扱われ、着色・マーカーとも描かれない。

選択肢には、現在の解析結果(部材検定・節点検定の両方)に実際に現れる式 のみが表示されます。たとえば鋼構造ブレースのみのモデルでは「軸」「軸+曲げ」 系の式しか現れないため、「たわみ」等の無関係な選択肢は出ません。

部材・節点の着色

  • 部材の色は、フィルタ適用後の値でその部材の全検定位置(材端・材中間 などの複数箇所)における最大検定比により決まる。色は検定比に応じた 連続グラデーション(コンター)で、判定基準 0.8/1.0 を境に色相が 切り替わる:
    • 検定比 0 〜 0.8: 淡緑 → 緑(良好域。余裕が小さいほど濃い緑)
    • 検定比 0.8 〜 1.0: 黄 → アンバー(注意域。1.0 に近いほど濃い)
    • 検定比 > 1.0: 赤(NG。超過。単色)
  • 良好域・注意域の中では色の濃淡そのものが検定比の大小を表すため、数値 ラベルがない部材でも余裕度の分布を色で読み取れる。判定境界(0.8/1.0) では色相が不連続に変わるため、基準をまたいだかどうかも一目で分かる。
  • 壁(面要素)は同じ配色の半透明ポリゴンで塗り、輪郭も検定比の色で描く。
  • 柱梁接合部・仕口パネル・耐震壁などの節点単位の検定は、部材の線とは 別に、対象節点上の色付きひし形(背景色の輪郭付き)で表示する。色は同じ 配色に従い、NG のマーカーは一回り大きく描く。支点記号などが重なる節点でも 見分けられるよう、部材とは別の形にしている。
  • 節点検定のマーカーは、NG の場合と「全ラベル表示」が ON の場合に検定比を 数値で添える。マーカーへポインタを重ねると、その節点の検定種別・検定比・ 判定・根拠を一覧するツールチップを表示する。
  • 検定表(「結果」タブ)のセルは、文字と背景の対比を保つため 3 段階 (緑/黄/赤)で着色する。判定レベルの粒度では 3D ビューと表の色は 一致する。
  • フィルタで選んだ式の検定比が存在しない部材・節点(式別フィルタで対象 外の場合を含む)は、検定を実施していない部材・節点と同様にグレーの まま(着色されない)。
  • Fc 未設定・配筋情報なし・断面形状不一致など入力不足で検定を実施 できなかった位置(検定不能) も同様に無着色(未検定と区別しない)。 ある部材の全検定位置が検定不能の場合、その部材はグレーのまま表示 される。

部材中点のラベル

部材中点には検定比の数値をラベル表示します。ただし全部材に数値を出すと 3D ビュー上で文字が重なって読めなくなるため、既定では検定比 0.8 以上 (注意域以上)の部材のみにラベルを描きます。0.8 未満の部材は色の濃淡 (上記のグラデーション)だけで余裕度を示します。ツールバーの「全部材に 数値ラベル」を ON にすると、検定比によらず全部材にラベルを表示します。

フィルタ=最大のときは、その部材の最大検定比を与えた位置の支配式 (最大の内訳を持つ検定式)を「1.13 せん断」のように数値へ併記します。 フィルタ=式別のとき、および検定不能の位置しかない場合は数値のみを表示 します。NG 部材(検定比 > 1.0)は赤字・大きめのフォントで、かつ線の 太さも太くして強調します。

位置別マーカー

「位置別マーカー」トグル(既定 ON)で、部材の各検定位置(柱フェイス i端・中央・柱フェイスj端、ハンチ端・継手位置、指定位置など)に一辺 7 px の正方形マーカーを表示します。マーカーの色はその位置のフィルタ適用後の 検定比による(部材線と同じグラデーション配色)で、フィルタ対象外の位置 (検定不能の位置を含む)にはマーカーを描きません。NG の位置(フィルタ適用後の検定比 > 1.0)にはマーカーの右上に小さく数値を添えます(全位置に数値を出すと 過密になるため NG のみ)。マーカー表示中も部材中点のラベル(部材内 最大)は変わらず表示されます。

ホバーによる詳細表示

部材の近く(クリック選択と同じ 8 px の許容距離)へポインタを重ねると、 その部材の検定位置×検定式の内訳を表にしたツールチップを表示します。 1 行目に部材番号と根拠(最初の検定位置の basis。検定不能の位置のみの 場合は理由)、続く表は行に検定位置(xi の数値)、列にその部材で実際 に使われている検定式(+判定列)を持ちます。各セルはその式の検定比 ({:.2} 表示。該当式がない位置・検定不能の位置は「-」)で、1.0 超は 赤、0.8 超は黄で着色します。判定列は部材のその位置の判定(OK/NG)を 表示し、検定不能の位置は灰色で「検定不能(理由)」と表示します。

凡例

ビュー左上に次を表示します。

  • 現在のフィルタ対象・検定比の最大値・NG 件数の集計(いずれもフィルタ 適用後の値。検定不能は含みません)
  • 色の凡例: 検定比 0〜1.0 のグラデーションを示すカラーバー(目盛りは 0/0.8/1.0)と、その右に NG(> 1.0)の赤の色見本、未検定・検定不能が グレーである旨の注記
  • 数値ラベルの表示条件(「検定比 0.8 以上のみ」または「全部材」)と、 位置別マーカーの説明(マーカー ON 時のみ)
  • モデル編集後に解析結果が陳腐化している場合の注意(「モデルが編集 されています。解析を再実行してください。」)

解析結果がない場合は、検定比図の代わりに解析の実行を促す案内のみを 表示します。

検定不能の表示

Fc 未設定・配筋情報なし・断面形状不一致など、入力不足により検定式を 適用できない検定位置は「検定不能」として扱い、検定比 0・OK 相当の 偽の安全側結果としては扱いません。

  • 3D ビュー(検定比図): 未検定と同様に無着色。位置別マーカーは描かず、 ホバー詳細ツールチップの該当行には「検定不能(理由)」を表示する。
  • 検定表(「結果」タブ): 検定比セルに「-」、判定セルに灰色で 「検定不能」、根拠セルに理由(例:「RC 検定: Fc 未設定」)を表示する。 NG 件数の集計には含めない。

検定表の内訳列

「結果」タブの部材検定表には「内訳」列があり、検定式ごとの検定比を 「曲げ 0.82/せん断 1.13/付着 0.44」のように横並びで表示します(検定 不能の行は「-」)。3D ビューの検定比図と同じ配色規約で各式の値を 着色するため、表と 3D ビューで一貫して式別の状態を確認できます。節点単位の 検定表(接合部・耐震壁など)はほぼ単一式のため内訳列を持ちません。

内訳セルの各式のラベル(「曲げ 0.82」等)にポインタを重ねると、その式 固有の数値根拠(許容値・作用値・中間係数など)をツールチップで表示します。 根拠セル(basis の文字列)にも、全検定式に共通の数値根拠(断面諸元など) があればホバーで表示します(共通の根拠がない場合は表示しません)。節点単位の 検定表(接合部・耐震壁など)も同様に、根拠セルへ検定式(単一式)の数値 根拠をホバー表示します。