8.7 終局検定の統括
部材別のせん断、付着、軸の余裕度を統括して算定します(保有水平耐力計算における部材種別判定・余裕度検定の実務的取扱い)。 両端ヒンジは \( Q_{mu} = \text{上限強度倍率} \cdot (M_{u\text{上}} + M_{u\text{下}})/\text{内法} \) とし、余裕度 \( Q_{su}/Q_{mu}, Q_{bu}/Q_{mu} \ge 1.0 \) で OK と判定します。
算定式:部材別にせん断、付着、軸の余裕度を算定します。
梁の余裕率は長期せん断力 QL を分子から控除した \( \frac{Q_{su} - Q_L}{Q_{mu}} \)・\( \frac{Q_{bu} - Q_L}{Q_{mu}} \ge 1.0 \) とします。
ここで QL は重力ケース集合(Dead と地震用 Live、なければ Live)の解析せん断力を加算したものです。
せん断補強筋に MK785/SPR785/SPR685 を使用した部材では、控除する QL を長期荷重による単純梁せん断力 Q0 に読み替えます。
Q0 は同じ重力ケース集合の部材荷重から単純梁反力を算定し、ケース間は加算します(各製品の技術評定の規定)。
柱の 2 軸せん断余裕度は \( 1/((Q_{mx}/Q_{ux})^2 + (Q_{my}/Q_{uy})^2)^{1/2} \) とします。
曲げ Mu は at 式によります(梁は rc_mu_simple、柱は軸力を考慮した rc_column_mu_simple)。
せん断は塑性理論式(既定)または靭性指針式(6.4)を切り替えます。
接合部終局の有効幅は \( b_{ai} = \min(b_i/2, D/4) \)(許容応力度検定と同じ)。
実装:ultimate::mod(collect_rc_ultimate_checks)。