主架構線材の断面用途
主架構線材の設計上の用途は、断面に指定する FrameSectionUse で決まります。Girder、Column、Brace のいずれかを明示し、断面符号や部材の角度から推定しません。
ElementKind::Beam は柱・大梁を含む曲げフレーム要素の解析定式化です。ElementKind::Brace はトラス定式化と tension_only を表し、Brace 用途の断面だけを割り当てられます。Beam 要素には Girder または Column 用途を、Brace 要素には Brace 用途を割り当てます。不整合や用途未設定は拒否します。
床・壁・二次部材の断面に主架構用途は要求しません。二次部材は SecondaryMemberKind::{Beam, Post} が正であり、断面の frame_use は None でも構いません。RC の専用型については、主架構用途の有無と、形状型が割当先に対応するかをそれぞれ確認します。
RC 断面は次の専用用途に限ります。
| 断面 | 主架構 | 二次部材 | 床板・壁版 |
|---|---|---|---|
RC 矩形梁(RcBeamRect) | 大梁(Girder) | 小梁(Beam) | 使用不可 |
RC 矩形柱(RcColumnRect) | 柱(Column) | 間柱(Post) | 使用不可 |
RC 円形柱(RcColumnCircle) | 柱(Column) | 間柱(Post) | 使用不可 |
RC 梁型を柱・間柱へ、RC 柱型を大梁・小梁へ割り当てることはできません。円形 RC 梁は非対応です。主架構では対応する用途を明示した Beam・Fiber・MultiSpring に限り、ブレースには使用できません。未使用または二次部材専用の RC 断面は frame_use=None を許容しますが、用途を明示する場合は表の対応用途に限ります。大梁と小梁、柱と間柱は、それぞれ同型の同じ断面を共有できます。
上表の主架構・小梁・間柱で用途と型が合わない断面の作成・変更・割当は、梁用または柱用の専用用途である理由を示して拒否します。既に参照されている断面の形状変更も同じ条件です。編集拒否ではモデルと Undo/Redo 履歴を途中変更しません。領域内・所属未割当の二次部材のどちらにも適用し、モデル検証、OVIKA 保存・読込、ST-Bridge 入出力、数量積算、解析の入口でも、上表の主架構・小梁・間柱の用途不整合を拒否します。保存拒否では既存ファイルを上書きしません。不整合の救済として用途変更、別形状への変換、配筋や部材の削除は行いません。
床板・壁版へ上表の専用型を割り当てることは、frame_use=None でもできません。板厚を別に指定しても梁用・柱用の型を板用には読み替えません。板を参照中の断面をこれらの専用型へ変更する場合も、板ID・断面IDと専用用途の理由を示して拒否します。編集拒否ではモデルと Undo/Redo 履歴を保持し、モデル検証、OVIKA 保存・読込、数量積算、解析の入口でも拒否します。保存拒否で既存ファイルを上書きせず、配筋・板の削除や断面の変換も行いません。
この制限は、床板・壁版の断面を RcSlab・RcWall だけに限定するものではありません。板厚・材料を持つ数値入力断面も、各機能の適用条件に従って扱います。断面未割当の保存・編集と、荷重・数量・解析を実行できる条件は別です。床の断面と自重と壁の断面と自重を確認してください。
断面の同一性は断面符号と階の組で決まり、用途違いを暗黙の使い回しで解決しません。形状編集と複製では用途を保持します。幾何判定は局所座標・接続関係・式の適用条件の確認に限り、用途を変更しません。仕口パネルも用途で柱梁候補を抽出し、適用可否は別の幾何条件で判断します。
OVIKA は用途を保存します。ST-Bridge の StbColumn、StbGirder、StbBrace の主架構部材文脈を用途へ写し、StbBeam・StbPost は用途を決めません。同一断面を大梁と小梁、または柱と間柱が共有する場合も内部断面は複製しません。主架構用途の競合は入力エラーとします。旧形式からの移行や用途復元の fallback はありません。
この用途は RC・S・SRC・CFT の柱梁検定、ForceRegime::Auto、no_long_axial_column、数量積算でも共通して参照されます。
CFT(CftBox・CftPipe)は FrameSectionUse::Column 専用です。用途は部材角度ではなく FrameSectionUse を正とし、Girder・Brace・None の断面作成・割当は拒否し、既存データは解析前チェックでエラーにします。小梁・間柱の二次部材には、断面用途を Column にしても CFT を使用できません。床・壁の領域内と所属未割当のどちらも、編集・モデル検証・保存・読込・数量積算・解析のすべての入口で拒否します。不正入力を受け入れるための鋼材への置換や削除は行いません。この制限は本製品の対応範囲です。Beam・Fiber・MultiSpring の主架構線材で Column 用途を持つ場合に限り割り当てます。
主架構線材 Beam・Fiber・MultiSpring・Brace は、異なる NodeId のちょうど2節点だけに対応します。断面未割当の床境界線、柱・大梁・ブレースの用途、床接触の有無によらず同じ条件です。0・1・3節点以上、同じ NodeId の二重指定は、ElemId・kind・実節点数・期待2・入力NodeId列を含む診断で拒否します。先頭2節点の採用、自動分割、節点削除による救済はしません。部材追加の拒否ではモデル・領域割当・結果鮮度・Undo/Redo履歴を更新しません。
これは現SEPIKAの対応入力契約であり、多節点梁の構造理論を否定するものではありません。Shell・Wall・PanelZoneの節点数、NodalSpring・Isolator・Damperの独立した2節点・零長契約、二次部材の支持アンカー/座標の契約は別に扱います。
実装参照:sepika_core::model::FrameSectionUse(crates/sepika-core/src/model/section.rs)と sepika_core::model::Model::validate(crates/sepika-core/src/model/aggregate.rs)が用途と割当整合性を扱います。